空想スゴロク

現在の状況は、まるで液状化した大地の上でスゴロクをしているかの如く

雑感1

今日からブログというものを始める。はじめに今そこにある危機を話題にしたい。

 

日本は破滅に向かってひた走っているのだろうか。僕にはそう思えてならない。

トランプと金正恩との子供じみた罵り合いに乗じて、地理的・歴史的に北朝鮮の攻撃対象となる可能性がもっとも高いこの国の首相は「対話と圧力」というポリシーから、圧力一辺倒へ転向することを国会にも国民にも相談しなかったことはもとより、閣議決定すら経ずに国連総会において宣言した。これにより、仮に北朝鮮がアメリカに対して武力攻撃するとしたら、それはグアムの米軍基地ではなく、日本にある米軍基地に対するものとなる可能性が格段に高まったと言わねばならない。

近年対話らしい対話に向けた努力をなんら行って来なかったにも関わらず対話を無意味だとして投げ出した安倍政権。かたや韓国は圧力強化の一方で、昨日、北朝鮮に対する人道支援を発表した。ピョンチャン冬季オリンピックへの北朝鮮の参加の呼びかけはそれ以前から行っており、防御を固める一方で緊張緩和と平和の実現に向けた外交努力を重ねている。

言うまでも無いことだがトランプの馬鹿げた一連の発言は、東アジアでの緊張を高めて日韓に武器を買わせる商売面と、低支持率で難しい政権運営を安定させるための政治的な思惑から出たものと言われている。もちろん、そうかといって金正恩斬首作戦を実行に移す危険性がないとは言えない。安倍政権のアメリカ追随の強硬姿勢の狙いは、もちろん森友・加計学園問題その他から国民の目を逸らす目的があるだろうが、一方で危機を煽ることで憲法改悪の地ならしが狙いだろう。明日開かれる臨時国会の冒頭で衆議院解散を強行する構えだ。これに対して、当面はアメリカと北朝鮮との間で武力衝突は起きないから今のうちに選挙をやろうとしているのでは、との説があるが、僕としては安倍はこの間に武力衝突が起ることを望み、そして自衛隊を防衛出動させたいと強く願っているのではないか、と思う。

では、どうすべきか。

現在の危機を回避するためには対話する以外にあり得ない。

1.トランプ、安倍は一緒でも別々でも金正恩と北京でもモスクワあるいはウラジオストックでもいいから直接会って話をすべきだ。そして、その対話を推進し、対談によって得られた成果は国連によって担保されるようにするため、国連は特別担当者を任命すべきである。

2.中国、ロシアは北朝鮮の核放棄または開発凍結のために、北朝鮮が最も懸念しているアメリカによる破壊活動への危惧を払拭するための効果的な方法として、両国は中心となって北朝鮮の安全を保障するために機構を作るべきだ。これには軍事的な支援、つまり北朝鮮への軍事的な攻撃に対する防衛活動を含む。

3.核廃絶あるいは凍結への具体的なスケジュールが合意された時点で、経済封鎖を解除する。かつて6カ国協議で北朝鮮が核開発計画を停止したにも関わらず、アメリカは原発を供与せず約束を破り今日の事態をもたらした。原発輸出は噴飯物であるが、代わって風力発電など新エネルギーを供与することでこれに代える。

4.上記の一連の流れに沿って、朝鮮戦争終結のための平和条約締結へのプロセスを開始する。また、日本は同時に北朝鮮朝鮮人民民主主義共和国を正式な国家として認めると共に、戦後賠償を開始すること。これなくして、日本と北朝鮮との和解は望めない。

 

危機は防衛や政治面だけではない。経済・産業面も極めて危うい。また、マスコミの退廃も著しく、政権監視などの機能を果たしていない。こうした上の世界(つまり、市井の人間には関われない世界)の事ばかりではなく、例えばインターネットの普及によってもたらされたと言われる排外主義など様々な負の事象が世の中のほころびから漏れ出てきており、これも深刻な危機だ。

 

このブログは日記の代わりに書いていくつもりだ。